仕事と子育て、写真と農業 それぞれのピントが重なり合う町

伊藤高広さん・薫さん(福岡県)


「宇佐に来て良かったと毎日思います」と幸せを噛みしめる伊藤さん夫妻。

4人の子供を育てながら、地域おこし協力隊員とフリーのカメラマンとして二人三脚で大所帯を支えています。

仕事と子育て、写真と農業、それぞれを両立しているふたりに話を聞きました。




コロナ禍のピンチがチャンスに

東京の撮影スタジオでカメラマンとして働いていたふたりは、第一子の出産を機に薫さんの実家が近い福岡県に移り住みます。

以降は結婚式や家族の写真を撮影するフリーのカメラマンとして活動しましたが、コロナ禍で仕事が激減。かねてから関心のあった農業をしながら生活する意思を固めます。



その後、インターネットで見つけた宇佐市にある農園に連絡を取り、雇ってもらえるよう掛け合いました。一時はその農園で高広さんが働く見通しが立ちましたが、まずは宇佐での生活に慣れるために「地域おこし協力隊」に応募することを園主から勧められます。



この制度は、その土地に住みながら地域の活性化を担う人材を採用するもの。3年の任期の間に定住に向けた準備ができ、安定した収入があるため、4人の子供を育てる伊藤さん夫妻にとって安心できる選択でした。





仕事も子育ても充実


高広さんの任務は院内町にある両合棚田を活性化すること。地域のひとたちと交流を深めながら、フォトコンテストの運営や特産品づくりに取り組んでいます。



薫さんは新生児や家族の写真を撮影するフリーのカメラマンとして活動。SNSや口コミで情報がひろがり、大分県内でも新規の依頼が増えてきました。



移住してからも福岡の顧客から依頼を受けることがあり、「お客さんの人生の節目に関われるのはうれしいです」とし、「宇佐市は福岡市や北九州市から遠すぎないから、そういったところの依頼も対応できる。田舎だけど好立地ですね」と言います。



子供の教育については「長女は今とても楽しいみたいです」と言い、「前は全校生徒が1000人いる小学校に通っていて、運動会のときはグラウンドが窮屈でした。

今の学校は生徒が300人程度で、長女から『先生がよく見てくれる』と聞きました。うちの子供にはこっちの方があっているみたいです」と微笑みます。



また、長女以外の3人の子供は待機期間なしで保育園と認定こども園に預けることができ、「地方ならではかもしれませんね。仕事と子育てを両立させられるのはありがたいです」とほっとした様子で話しました。





写真と農業、ふたつの軸

高広さんは「写真だけで生活するのは難しいかもしれない」と考え、地域おこし協力隊の活動や家庭菜園を通して農業に携わる機会を作ってきました。

「農業は職人的なところや、良いものを届けるという点で写真に似ている。任期中に農業の経験を積んで将来につなげたいです」と力を込めます。



薫さんも同じ思いがあり、「農園を写真スタジオにして、農業体験も撮影もできるような場所を作りたいです。まずは友人を呼んで一緒に楽しみたいですね」と声を弾ませました。



将来に向けて自分たちのペースで進んでいる伊藤さん夫妻。移住の決め手になった地域おこし協力隊は隊員を募集しています。

2021年現在、宇佐市の地域おこし協力隊員は11人。移住のひとつの選択肢として考えてみるのはいかがでしょうか。





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