巨大岩と地域の人に見守られながらのびのび暮らすエコ家族

ポルミア田上ピーターさん・佳代さん(福岡県)


「ここは星がきれい。たまに北九州に戻ると街の明かりや車の音で眠れないの」

そう話す長女のスカイちゃんをピーターさんと佳代さんは微笑みながら見つめています。

一時はオーストラリアのパース、福岡県北九州市で暮らした一家が根を下ろしたのがここ宇佐市でした。

夫婦を惹きつけたのは市のサポートと豊かな自然、そして人の温かさだったようです。




オーストラリアからの移住

「仙の岩」は集塊岩からなる高さ100mの巨大な岩柱で、春になるとふもとに咲く桜と相まって美しい景観を造り上げます。ポルミアさん一家はこの仙の岩にほど近い一軒家に住んでいて、ピーターさんは「この景色に惚れて家を選びました。ウッドデッキを作って、仙の岩を眺めながらコーヒーを飲みたい」と流暢な日本語で話します。


ピーターさんと佳代さんは北九州市で出会ったのち、オーストラリアで結婚。その後3人の子供を育てながら、北九州とオーストラリア西部の都市パースで生活しました。



移住のきかっけは、宇佐市在住の友人に勧められたこと。その友人は自動車用品の製造販売業を営んでおり、当時パースに住んでいたピーターさんにそこで働くよう持ちかけました。


いつかは田舎で暮らしたいと考えていたふたりにとって願ってもない話でしたが、まだ一度も訪れたことのない宇佐市での生活は不透明なことばかり。移住を踏み切る前に、試しに一ヶ月ほど滞在することにしました。





肌で感じた市のサポート

特に気にかかっていたのは子供たちの教育。いきなり転校しても馴染めないと考え、市の教育委員会に掛け合って一ヶ月の間、小学校に体験入学させてもらうことになりました。

その学校では外国からの転校生を受け入れるのが初めてでしたが、語学のサポートをつけてくれるなどの配慮があったそうです。


また、市の空き家バンクについて佳代さんは、「それぞれの空き家から小学校がどのくらい離れているか調べてくれ、親身な対応が印象的でした」と話します。



ほかにも安心院ワインや温泉が魅力的だったそうで、一ヶ月の滞在を経て移住することへの迷いはなくなっていました。





豊かな自然と温かい人々

一家が居を構えたのは東椎屋の滝などの自然が豊かな安心院町。ここでの生活についてピーターさんは、「北九州のときはマンションに住んでいたから、子供が騒いで下の階の人に怒られていました。今はどんなに家の中で走っても大丈夫です」と笑います。



また、佳代さんは「ここは人が温かい。スーパーに買い物に行くと、知らない人が子供に『元気?』と声をかけてくれる。地域全体で子供を見守っているように感じますね」と話します。子供たちも新しい生活に慣れ、スカイちゃんは庭の畑で初めて野菜をつくったことを嬉しそうに話してくれました。


佳代さんは繰り返し使える食品用ラップなど環境に配慮した手作りの商品を販売していて、今の目標はそれらを通じて日本の環境への意識を高めること。

「日本には個別包装紙など削減できるゴミが多いことが気になっていました。環境を守ることで将来子供たちが困らないようにしたいんです」と力を込めます。



その一方、「ひとりで頑張っているだけでは環境問題は解決できない。ゆくゆくは地域の人を巻き込んで、一緒にラップをつくりたい」とも。

スローガンは「安心院から世界へ」。

理想だった田舎暮らしを実現しながら、家族の愛と大きな夢を育んでいます。




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